付録01


以下のdegienvall氏から寄せられたレポートは,恐らく「なあ母さん,フラット4つって何調だっけ?」といった日常生活上のシーンにおいて,簡単に答えに辿り着けるような<公式>を含んでいる.また,音程の数え方についてあらかじめ補足しておくと,最初の音を含めて数えるので,ド-レ間は「2度」,ド-ミ間は「3度」,ド-ソ間は「5度」というようになる.1オクターブは「8度」.

 #が増えると5度上がる(by degienvall氏)


c-dur

これはC-Durの一音一音の音程が全音か半音かを示したものです。

このC-Durですが、なるべく形が変わらないように(つまり、増やす調号の数が最低になるように)移調しようと思います。

で、♯を付け足すにはどうしたらいいか考えます。

上の図をよくみると、C〜FとG〜Cまでの音程は全く同じであることに気づくでしょう。

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(※全-全-半のパターンが共通)

そこで、このようにG〜Cの形をそのままそっくりコピーします。

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(※コピペ完了の図)

そして、後ろにD、E、F、Gと音符を並べていきます。

こちらを見てください。

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(※ここが違ってて長調にならない!)

Durは、C-Durに示されるとおり、全・全・半・全・全・全・半という音程配置にならなければならないのに、この上の段では矢印で示した部分がずれています。

これを補正するにはどうしたらいいでしょうか?

そうです、Fを半音高くすればよいのです!

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(※こいつが気になる)

このとおり、♯をくっつければ、Durの形になりました。

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(※全全半全全全半の配置が完成)

仕上げに、下図のように、臨時記号を調号にしてしまえば、あら簡単G-Durじゃないですか!!

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(※シャープを左の一括指定ゾーンへぶっとばす瞬間を捉えた貴重な画像)

つまり、結果的に、調号に♯をひとつつけたければ、主音を5度あげちゃえばいいんです☆

♭を追加するのも同様の手順です。

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(※フラット側は最初の1枚のみの掲載とさせて頂きます)

あるいは、こう考えることもできます。

♭を1つ増やす=♯を1つ減らす

つまり主音を5度下げればよいのだ☆ってことになります。

相対的に考えれば、G-Durに更に♯を追加するには、5度上のD-Durにすればいいってことにもなりますね!


(以上.文責:degienvall氏.※印の注釈部分のみ三月)


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