パリのカフェに置いてあるコーヒーを紹介. <基本編> ・Café(キャフェ)いわゆるエスプレッソ.フランス語では「エクスプレッソ」となる.小さなカップに入って出てくる.非常に濃く量は少ない.定番中の定番. ちなみに発音はカフェが正式らしい.キャフェはパリ訛りである. 「アン・キャフェ・シルブプレ」とはっきりと頼みたい. ・Café double(キャフェ・ドゥーブル)上のエスプレッソコーヒーが2杯分,大きめのカップに入って出てくる.お値段もきっかり2倍となるのがフランス人気質か. とても眠い時,たくさん飲みたい時などに注文する. 「アン・ドゥーブル・シルブプレ」と略しても通じる. ・Café crème(キャフェ・クレーム)カフェオレのこと.「キャフェオレ」と頼んでも通じる.大きめのカップでけっこう量はあり,値段もドゥーブルと同程度. エスプレッソが胃に厳しい時などに. 「アン・クレーム・シルブプレ」で通じる.ただしクレームの発音はハイレベル ・Café viénois(キャフェ・ヴィエノワ)ウィンナ(ウィーン風)コーヒー.コーヒーの上に生クリームが乗る.値段はカフェクレームよりちょっと上がるか. 生クリームをすくって食べる時間は至福. 「アン・キャフェヴィエノワ・シルブプレ」と注文する. 略すと「ショコラ・ヴィエノワ」(ホットココアに生クリームが乗ったもの)と区別がつかないからだ. <応用編> 以下はメニューに載っていないが,ほとんどのカフェに置いてあるもの. これを頼めばあなたもパリジャン/パリジェンヌ. ・Noisette(ノワゼット)エスプレッソと一緒に,ちいさなミルクポットがついてくる.店によっては最初からミルクが入った状態で出される. 値段はエスプレッソと同じ(あるいは+α).クレームでは多すぎる時などに. なぜノワゼット(はしばみ)と呼ばれているのかは不明. 「ヴザヴェ・アノワゼットゥ?」(ノワゼットはありますか)とひとこと確認してから注文したい. ・Café allongé(キャフェ・アロンジェ)エスプレッソにお湯を足し,薄めたもの.大きめのカップで出される.いわゆるアメリカンコーヒーに近づく.値段はエスプレッソと同じ. 濃いコーヒーを飲みつけていない人,かぱかぱ飲みたい時などには重宝する. 一応「ヴザヴェ・キャフェアロンジェ?」とひとこと確認したい. ・Café glacé(キャフェ・グラッセ)「フランスには無い」と言われていたアイスコーヒー.ここ2-3年で急速に普及したが,置いていないカフェもまだまだ多い. 夏の暑い日には,ミント水のかわりに頼むのもおつなもの. 上記の二つとやや事情が異なるので, 注文前に必ず「エスクヴザヴェ・キャフェグラッセ?」と尋ねるべきである. (2006年11月) |